私の皮膚症状がモルゲロン病であることについて、札幌市はこれまで答弁書等において明確に否定していません。札幌市の主張は、モルゲロン病は精神的な症状であり、身体的な疾患として存在せず、私の皮膚症状には身体的な病理性が「存在しない」ため、「治療は必要ない」とするものです。これは、札幌市が私の皮膚症状を「存在しない」「治療は必要ない」とされる寄生虫妄想型のモルゲロン病であると認めていることになります。
しかし、モルゲロン病が寄生虫妄想に過ぎないとする説には、多くの異論があります。実際に、研究者たちはモルゲロン病とライム病（ボレリア菌感染症）や他の感染症との関連性、さらには遺伝子組み換え生物（GMO）の影響も調査しており、身体的な原因がある可能性が指摘されています。これらの研究は、モルゲロン病が単なる精神的な症状ではなく、身体的な疾患である可能性を支持しています。
モルゲロン病患者の中にはライム病の感染が確認されており、これが皮膚症状の一因である可能性が指摘されています。また、一部の研究では、モルゲロン病患者の血液や皮膚からボレリア菌が検出されており（Middleveen et al., 2015）、これによりモルゲロン病が単なる寄生虫妄想ではなく、感染症として発現する可能性が支持されています。

また、モルゲロン病患者から採取された皮膚サンプルには、異常な繊維が確認されています。これらの繊維が体内で生成されたものか、外部からの繊維か、その起源については議論の余地がありますが、一部の患者において、皮膚から実際に繊維が出現していることが報告されています。これらの繊維は、化学分析の結果、外部からの繊維ではなく、生物学的な起源を持つ物質であることが報告されています。
モルゲロン病患者は、皮膚の異常感覚（虫が這うような感覚）、皮膚からの繊維の出現、痛みやかゆみといった身体的な症状を訴えています。これらの症状は精神的な問題だけでは説明できず、身体的な原因が存在する可能性が高いことが指摘されています。

私自身、モルゲロン病であることを科学的に証明することはできませんが、札幌市はこれまでの答弁書等において、私の皮膚症状が寄生虫妄想型のモルゲロン病であることを否定していません。札幌市は、私の皮膚症状には身体的な病理性が「存在しない」と主張していますが、実際には明らかな病理性が認められます。そのため、これを単に精神的な症状とすることはできません。明らかに存在する事実を「存在しない」と主張すること自体が、寄生虫妄想説を否定し、私の症状が現実の疾患であることを裏付けています。

さらに、札幌市は私や長女がその皮膚症状に苦しんできた経緯を全て把握しており、それが精神的な症状でなく、現実の疾患であることを認識しています。本来、裁判所は証人尋問を通じて、札幌市にこの事実を確認すべきでした。

本件訴訟は、私が患っているモルゲロン病に対する治療費の請求ですが、もしこの請求が認められない場合、長女の治療費も同様に否定される可能性があります。モルゲロン病は、特定の治療を継続することで進行を抑え、徐々に回復に向かう疾患です。しかし、治療を維持できなくなると、再び悪化し、最終的には死を望むほどの苦しみに陥ることになります。

これまでは兄が長女の口座に2万5千円を定額送金しており、それで私と長女の治療費を賄ってきましたが、これは十分ではなく、永続的なものでもありません。私が元気なうちに長女を完治させなければ、長女を残して死ぬことはできません。治療費が認められない場合、私は長女と共に安楽死を求めざるを得なくなるでしょう。